愛を知った日

そして迎えた翌日。あの手紙時間は16時だ。内心ドキドキしていたが、それまでいつも通りに過ごすことにした。
「ねぇね、いってきます。」
「行ってらっしゃい。」
「冷蔵庫にお昼ごはん入ってるから温めて食べて。」
「それくらい自分でできるのに。」
「今日は少し余裕あったから。」
「ありがとう。」
今日も家族を見送り、家で勉強をする。
そうして過ごすこと数時間。そろそろ休憩しようかと思っていたその時。スマホが震えた。見ると知らない番号で無視していたが、何度もかかってくるので出てみることにした。
「もしもし。」
出ると機械音声で
「あの手紙は見たか?今すぐ近所の公園に来い。誰も連れて来るな。連れて来たり来ない場合は痛い目を見ることになる。覚悟しておけ。」
「えっ…」
それだけ言って電話は切れてしまった。家の近くの公園は1つしかない。みんなに連絡しようかとも迷ったけどもしそれがバレてしまえばなにをされるか分からない。そう思い結局できないままそこへ向かった。公園に入ると
「あんたが鳳蝶の彼女?」
いきなりそう声を掛けられた。
「もしかしてあの手紙の人ですか?」
そう聞いたがその人は答えず
「思ったより地味だね。こんなのが鳳蝶の彼女なんてありえない。」