愛を知った日

「これを受け取った時、周りに怪しい奴はいなかった?」
「いなかった。実は…その前にも来てて。その時はいたずらだと思って捨てちゃったんだけど…」
「そうか。ならその時に話して欲しかった…」
小声で鳳蝶くんが言った。
「本当にごめん…」
「いや、いい。俺もまだまだ信用されてないんだって分かったから。それに俺も言ってないことあるんだ。」
「なに?」
「実は夏休み明けから俺に彼女がいるって噂になってるんだ。噂っていうかもう事実みたいになってる。この事は伊月と明美とファンクラブしか知らないのに。」
「えっ!?」
「伊月も明美もバラしてなさそうだしそうだとすると残りはファンクラブの中にいるんじゃないかと思ってる。だから今、会長に調べてもらってる。たぶんこの手紙もファンクラブの女子かもしれない。ごめんな。」
「そうなんだ…それなら学校も行きづらいよね?」
「まぁ。毎日、女子が大騒ぎしてるけどなんとか行ってる。本当は行きたくないけど奏との約束だからな。」
「とりあえず明日、俺も行くから。」
「えっ!?でも…」
「分かってる。余計な手出しはしない。でも奏が心配だし張本人が来るかもしれない。もしファンクラブの人間なら俺にも責任あるから。」