愛を知った日

「もう恥ずかしい…私、重かったでしょ。」
「全然。」
「これ、さっきのタクシー代ね。」
「いいよ。」
「だめ!こういうことはちゃんとしないと!」
私がきつく言うと
「分かったから。もらうから。ゆっくり寝てろ。」
そう言って受け取ってくれた。
「ちゃんと後でママにも話すから。」
「いいから。」
私を横にさせて隣に座ってくれて私の頭を撫でる。
「ゆっくり休めよ。」
小声でそう言った気がしたが、眠りに落ちてしまった。
数時間後。目が覚めた。
眠たい目を擦りながら起き上がると隣で鳳蝶くんも寝ていた。外はすでに夕方。起こさないようにそっとベッドから出て鳳蝶くんの寝顔を見ているとちょっと動いた。それが可愛くて思わずほっぺをツンツンした。鳳蝶くんのほっぺはとても柔らかく、触り心地が良かった。そうやって何回も触っているうちに
「うっ…ん〜起きたのか?」
「あっうん。ごめん…」
そう言ったら抱きついてきた。
「体調はどうだ?」
「良くなった。ありがとう。」
「良かった。もう少しこのままで。」
そう言う鳳蝶くんに私も身を任せた。
そうしてしばらく抱きしめ合っていた。
「あ〜なんかキスしたくなってきた。」
「えっ?」
驚いて大きい声が出た。