愛を知った日

「ありがとう…」
鳳蝶くんは優しくてかっこいいと言いたかったのに思わず照れてしまって赤くなった。
「うふふ。そろそろ勉強する?」
「そっそうだねっ。片付けは私がするから。」
私は赤みを誤魔化したくて食べ終わった私と鳳蝶くんの皿を持ってキッチンに向かった。
「スプーン忘れてるよ。」
私は慌てすぎて皿だけを持って来てしまったようだ。鳳蝶くんが追いかけてきた。
(恥ずかしい…)
「俺も一緒にやるよ。」
そうして2人で食器を洗った。その後本格的に課題に取り掛かる。私も家から自分の課題を持って来たのでやりながら教えるつもりだ。
「ここ、分かんねえ〜」
「あっここはね。この公式使えばできるよ。こんな感じで…」
チラッと見ると鳳蝶くんは課題を全然やっていないようだった。
「これ、全部終わるかな。でも終わらせないと今度こそやばい…」
独り言のようにぶつぶつと呟く。
「とりあえず頑張ろ!」
こうして2人黙々と課題をやること数時間。
私は元々コツコツやっていたのもあってか全て課題が終わってしまった。鳳蝶くんも半分は終わったようだ。残りは自分でコツコツやると言っていた。本当かは分からないけど…。分からない所は聞いてとだけ伝えて今日は終わりにする事にした。