愛を知った日

私は学校から出た夏休みの課題をゆっくりやりながら過ごしているがやっぱり暇だ。趣味ややりたいことに時間を使っても何か物足りない。そんな風に思っていたある日の夕方。1通のメッセージが届いた。
「今から時間あるか?」
「なんだろうと思いつつも大丈夫と返事したらすぐに
「今から迎えに行くからあったかい格好して待ってろ。」
今は夏で暑い日が続いているが日が落ちてくるとやはり冷える。さらに私はちょっとしたことでも体調を崩してしまう。鳳蝶くんなりの気遣いだと思い、私は部屋着のTシャツから七分袖のものに着替えた。鳳蝶くんはいつも突然だ。いつ来るのか分からなくてソワソワしているとスマホの通知がなった。
「ついた。」
それを見て家族に一声かけてから外に出るとバイクに乗った鳳蝶くんが待っていた。
「鳳蝶くん、バイク乗れたんですか?」
初めて知った事実に驚き思わず敬語になってしまった。
「まぁな。今からいい所連れてってやるから乗って。」
そう言われ渡されたヘルメットを被って後ろに乗る。
「奏、バイク初めてか?」
「うん。どこ行くの?」
「秘密。初めてなら怖いかもしれないからしっかり掴まっとけよ。」
それだけ言って走り出した。