愛を知った日

次の日は朝から家族に詰められた。話題はもちろんデートのこと。
「デートはどうだったの?」
「楽しかったよ。」
「なにしたの?」
「芝生の上でお弁当食べて日向ぼっこして植物園に行った。」
「僕も行きたい〜」
「今度、家族でも行くか。」
「いいわね。」
「それで?」
「あっそうだ。鳳蝶くんもね、お弁当作ってきてくれてお互い交換して食べたの。」
「あら。それならあんなにいらなかったかしら?」
「ううん。鳳蝶くん全部食べてたの。驚いちゃった。」
「意外と大食漢なのね。私、いっぱい食べる子大好き。」
「私の彼氏なんですけど。」
「あら?嫉妬してるの?」
「なっ…そんなんじゃない!」
「大好きなのね。」
「悪い!?」
「いえ。でもそれちゃんと伝えないとダメよ。あなたが調子悪くなったことも詳細に伝えてくれて驚いたわ。」
「分かってるよ。」
「うふふ。」
そこでパパがわざとらしく咳払いをした。
「ママ、盛り上がるのもいいけど仕事遅れるんじゃない?」
時計を指差して言った。
「あっ本当だ。ありがとう。行ってくる。2人のことよろしくね。」
「うん。任せて。」
ママは仕事へ向かった。
今の時期は私も夏休みだけど碧の保育園も2週間の休みだ。そのためなるべく両親のどちらかが家にいるようにしているみたいだ。