愛を知った日

「見てたの?」
「ああ。」
「恥ずかしい…」
「かわいい…」
そんなやり取りをしながらお互いに30分ほど寄り添って目を瞑った。
「あっそうだ。今日の体調大丈夫か?大丈夫ならこの公園にある植物園も行ってみないか?」
「うん。行きたい!」
私達はレジャーシートを片付けて手を繋いで植物園に向かった。
植物園はそこまで大きくないが、数々の花や大きな木があり多くの人で賑わっている。
「ここ、こんなにすごいのに入場料とかないんだね。」
「なんか地域のボランティアが運営と管理してて。みんなに花を楽しんで欲しいって取ってないみたいだ。」
「へぇ〜鳳蝶くんはきたことあるの?」
「1回あるけどあんまり花とか興味ねぇからちゃんと見るのは初めてだ。」
「そうなんだ。あっこのお花かわいい。」
「花、好きなのか?」
「特別好きってわけじゃないけど普通に好き。」
「そうか。」
2人で並んで花を見る。それぞれの花には名札が付いていて全部で80種類くらいはあるようだ。それを2人でゆっくり1つずつ見ていたらあっという間に夕方になっていた。昼間よりは人もまばらになっていたが夏休み中ということもありいつもより人がいると鳳蝶くんが言っていた。