愛を知った日

「ああ。実はな…俺、彼女ができたんだ。」
一瞬空気が凍った。そして会長の獅子原が口を開く。
「あの…詳しくご説明をお願いできますか…?」
「この事はファンクラブのみんなにしか言ってない。外部に中途半端に漏れて騒ぎになる前に伝えたいと思って。今日、彼女も紹介したんだ。いいか?」
その瞬間、ざわざわし出した。やはりファンクラブメンバーでも簡単には受け入れられない人がいるようだ。反応はそれぞれで彼女ができた事を喜んでくれている人が多いような気がするがどんな人かということに興味津々な人や驚きで現実を受け入れられない人も数人いるようだ。
「ついに…ついに鳳蝶様にも恋人が…嬉しいですが少し複雑な気持ちで。伊月様も知っておられましたか?」
「うん。ごめん。」
「ごめんな。」
「謝らないでください。私達は推しの幸せが1番です。むしろ私達にいち早くご報告頂けた事は光栄です。ぜひ彼女様にも会わせてください。」
「いいのか?」
「もちろんです!」
その時スマホが鳴った。見ると奏が到着したようだ。
「なら彼女も着いたようだから迎えに行ってくる。」
「はい。お待ちしています。」