愛を知った日

お互いさっき頼んだ飲み物を飲みながらそんな会話をする。そして店を出てすぐに手を繋ぐ。
歩きながら
「さっきのファンクラブの人達に付き合ってること言う時、私いた方がいいよね?」
「俺1人でもいいけどどうする?」
「私も行ったほうがよくない?」
「そうだな。じゃあ明日時間作れるか?」
「うん。大丈夫だよ。」
「じゃあ明日の放課後に。」
2人で奏の家まで歩く。でも近くになるにつれて歩く速度が遅くなる。それでも着いてしまった。
「じゃあ…また。」
奏が名残惜しそうに手を離す。
「あー離れたくねぇな。」
思わず手を引いてぎゅーと抱きしめた。
「私も。」
「でももう行かなくちゃ。大好き。また連絡する。」
「うん。」
奏が家に入ったのを見送って歩き出す。
その日もバイトに出て夜に帰ってきた。
帰ってシャワーを浴び、伊月に今日のことを連絡した。明日、ファンクラブの子を集めて奏のことを報告するが念のため伊月にもいてもらった方がいいだろう。奏も来るので万全を期したい。