愛を知った日

「でも…」
「たぶんその人達は本当に鳳蝶くんの事が好きなんだと思う。だってなんにも気持ちがなければ頻繁に近くになんて行かないもん。」
「そんなこと…」
「だからそういう人には嘘つかないで誠実に向き合うべきだと思うから。焦らないで。」
「優しいな。分かった。」
「じゃあとりあえずファンクラブの女子だけには事前に伝えるな。守秘義務の事もちゃんと言っておくから心配するな。」
「うん。鳳蝶くんがそんなに言うなんて余程いい人達なんだって分かるから心配してないよ。」
「いや…好きとかではなくて他の人達は恋愛目的だけどその子達だけは俺のこと推し?として見てるからガチ恋とかはないですって言ってて。分かんねぇけど。」
「分かってる。心配してないよ。」
「俺の1番は奏だから。」
「ありがとう…私もそうだよ…」
「恥ずかしかってる。」
「なるでしょ。そんなにかっこいい顔でそんなこと言われたら。」
「俺のことかっこいいと思ってくれてるんだ。」
「当たり前でしょ。私の1番。」
今度はこっちが赤面する番だった。
「恥ずかしいな…」
「えへへ。いつも恥ずかしいことばっかり言うから仕返し。」
「あっあともうすぐ夏休みだから2人でどっか行きたいなって思って。どこ行く?」
俺は無理やり話題をすり替えた。