愛を知った日

俺は奏を守るためにファンクラブに協力してもらうことを考えた。
それには奏の承諾が必要だ。俺はすぐにメッセージを送った。
「今日、大事な話があるから放課後会いたい。」
「連絡ありがとう。なんか不安だけど分かった。」
「このカフェに来て。」
学校からも奏の家からもさほど遠くないカフェの地図を送った。
「悪い話ではないから安心してくれ。」
「良かった〜会えるの楽しみにしてるね。」
「今日の体調は?」
「うん。大丈夫だよ。」
「また学校出たら連絡するからゆっくり来てな。」
「ありがとう。待ってる。」
奏とやり取りする時は頬が緩んでしまう。
それからたまに居眠りしながらも授業を受けた。
放課後。
一目散に教室を出て指定したカフェへ走る。奏への連絡はさっきした。
カフェに着くともう奏は着いていてこちらに手を振っていた。
「遅れた。」
「ううん。私が早く来ただけだから。」
「ゆっくりでいいって言ったのに。走ってきたのか?」
「ううん。鳳蝶くんに早く会いたくて連絡来て少し経ってから散歩がてらゆっくり歩いてきたの。」
「鳳蝶くんこそ汗かいてるけど大丈夫?」
「ああ。俺も早く会いたくて走ってきたから。」
「もし良かったらこれ使って。」
奏はハンカチを差し出した。