次の日。今日は明美ちゃんと出かける日だ。
昨日、夜ごはんを食べ終わって部屋にいる時に連絡がきて駅前で待ち合わせということになった。
今日は暑いので涼しいワンピースを着た。
「ちょっと可愛すぎるんじゃないか？」
「何言ってるの？私達の娘はいつもかわいいわよ。」
「そうだけど。今日は特にかわいい。変な男が寄ってこないか心配だ。やっぱり今からでも送っていく。」
「2人とも何言ってるの？それに今日は送りはいらないって言ったでしょ。私より碧が心配だからそばにいてあげて。」
弟は昨日からずっと熱を出していて今も部屋で寝ている。
「それならせめて写真だけでも撮らせてくれ！」
「あっもう時間だ。写真なら帰ってきてから撮らせてあげるから。いってきます。」
「あっちょっと…」
「いってらしゃい。何かあったらすぐ連絡するのよ。」
「は〜い。」
そうして私は家を出て電車に乗り、待ち合わせ場所に到着した。
まだ明美ちゃんは来ていなかったのでスマホを確認するとちょっと遅れるという連絡がきていた。仕方ないので目立つ場所で待つことにした。