愛を知った日

明美から奏が体調を崩していると聞いた。今すぐ連絡しようかとも思ったが、寝ていたら邪魔になるかと思い躊躇した。でもやっぱり心配で明美にお見舞いに行けないか聞いた。すると明美もそろそろ行こうかと思っていたと言って奏に連絡してくれた。俺達のことは秘密で。
そうして奏の家に向かう。と言っても今日はバイトなので長くはいられない。ただ顔が見られればそれで良い。
そして玄関先で奏が俺達の顔を見ると驚いていた。
明美が事前にコンビニで買った飲み物やお菓子を渡していた。しばらく雑談をしてバイトの時間が近づいていることに気づいた。
俺はもう少しいたい気持ちを抑えて帰ることにした。
家を出た時には結構ギリギリの時間だったため
「俺はバイトだからもう行くけどお前達はどうする?」
「う〜ん。どうする?」
「もうちょい遊びたい。伊月も一緒にどう?」
「いいよ。」
「じゃあまたな。帰りちゃんと送ってやれよ。」
「はーい。」
俺はバイト先に入ってなんとか間に合い、仕事をこなした。
「お疲れっした。」
「ああ。お疲れ。」
頭を下げて店を出る。
大体バイクで帰ることが多いけど直接バイト先に向かう時は徒歩だ。今日は奏の家から直接来たので徒歩で帰るが徒歩だと少し遠い。