愛を知った日

「ただいま〜」
もう夜も遅いので小声だ。
「おかえり。」
「ママ、ごはんできてるけどあっためる?」
「先にお風呂入ってくるわ。」
「分かった。」
「奏、体調はどう?」
「今日ずっと寝てたけど本調子じゃないからもう寝るわ。」
「それは早く寝た方がいいわ。おやすみなさい。」
「おやすみ。」
その日は早めに寝た。
碧の発表会が明日に迫る中体調が回復してきた。
全快というわけではないが、普通に家で授業を受けれるくらいにはなった。もしかしたら碧の発表会にも行けないかもしれないと思っていたがこの調子なら大丈夫そうだ。
「おはよ〜」
「おはよう。早いね。」
「なんか目覚めちゃって。もしかして今朝ごはん作ってる?」
「うん。」
「手伝うよ。」
「ありがとう。」
キッチンでパパと並んで朝ごはんを作る。
「そういえば明美ちゃん達がお見舞いに来たんだって?碧から聞いたよ。」
「あっそうそう。言ってなくてごめん。忘れてた。」
「いいよ。」
「次からはちゃんと言うね。」
「うん。」
「あはよ〜」
その時、ママがあくびをしながら起きてきた。
「おはよう。ごはん少し待ってね。」
「うん。」
「ママ、明日の碧の発表会来れるよね?」
「それはバッチリ。呼び出しとかないようにお願いしといたから。」