愛を知った日

「そっか。じゃあ行くね。お邪魔しました」
「お邪魔しました〜」
「ゆっくり休んで」
「ありがとうございます。何もおかまいできなくてすみません」
「全然大丈夫。碧くんの発表会楽しみにしてる。頑張ってって伝えて」
「分かった。ありがとう」
「またね」
そうして明美ちゃん達は帰って行った。今まで賑やかだった家が突然、静かになったことに少し寂しさを感じながらもソファに背を預けて目を瞑る。
(まさか明美ちゃんが鳳蝶くんを連れて来るとは思わなかった…緊張した…)
そう思いながら横に倒れる。その内眠気が襲ってきてそのまま眠りに落ちる。
次に気がついた時には夕方だった。そろそろみんなが帰ってくる時間だと考えながらキッチンで水を飲んでいた。
「ただいま〜」
そこへちょうど碧とパパが一緒に帰ってきた。
「おかえり〜」
「あれ?起きてたの?」
「うん。今ちょうど起きた」
「そっか」
「ねぇね、遊ぼうよ」
「ごめんね。ねぇね、調子悪いから今日は遊べないかも」
「そっか。じゃあ一緒に寝ようよ。僕も疲れた。」
「今?ねぇね、起きたばっかりなんだけどな」
「一緒に横になってたら眠くなるよ」
「碧、あんまり奏に強制しないで。奏も無理しなくていい」