愛を知った日

その後は自由選択の科目の試験だ。自由選択なので受けなくても受けてもいい。受けていない人は2科目が終われば帰れる。私達は科目は違うけど1科目ずつ受けているのでその1科目を受けて終わりだ。
「奏の今日のお弁当、なんだかかわいいね。」
「パパが作ってくれたの。おにぎり弁当。」
そこには色々な混ぜご飯のおにぎりが並んでいた。
「奏パパ、料理上手だよね。優しいし絶対モテるわ。」
「えーそうかな。明美ちゃんは?」
「朝、コンビニで適当に買ってきた。」
「早く食べて少し勉強する?」
「あっそうだね。」
私達は早く食べて勉強に取り掛かった。
「ここ分かんないだけど奏、分かる?」
「ごめん。そこ私も分からない。」
「じゃあしおりんに聞いてみよう。今ちょうど食べ終わったぽいし。」
しおりんとは私達とよく同じ授業を受けている立川栞(たちかわ しおり)ちゃんのことだ。
明美ちゃんはしおりんと呼んでいる。私も教室で何度か会ったことがあり会えば軽く言葉を交わす。そんな関係だ。もちろん人によって違うが元々通信なのであまり深い関係の友達は作りづらい。そう考えると私と明美ちゃんの方が特殊なのかもしれない。