愛を知った日

病院を出てスマホをみると鳳蝶くんから綺麗な夕日の写真が送られてきていた。
「綺麗だったから撮ってみた。」
「綺麗ですね。」
「なにしてた?」
(せっかくみんなが誤魔化してくれたのに本当のことを言うわけにはいかない…)
「家でゆっくりしてました。」
私は嘘をついた。
「そっか。」
「鳳蝶くんはなにしてたんですか?」
「学校行って家に帰るとこ。」
「ちゃんと学校行ったんですね。えらいです!」
「行きたくなかったけどもうすぐテストだからな。めっちゃ疲れたよ。」
「お疲れ様です。」
「ところでさ今日の質問だけど奏の誕生日っていつ?」
「今更?」
「あっ敬語取れたな。」
「これは思わず。」
「嬉しい。」
「で誕生日。意外に聞いてなかったなと思って。」
「11月23日です。鳳蝶くんは?」
「12月18日だ。」
「冬なんですね。」
「うん。奏は秋?だな。」
「誕生日はお祝い、しましょうね。」
「いいよ。お祝いなんて俺には向いてないから。」
「そんなことありませんよ。みんなで美味しいもの食べて楽しく過ごしましょう。」
「奏が言うならまぁ考えとく。」
「はい。」
私は自然と頬が緩む。
「なに笑ってるの?」
「ううん。なんでもない。」