「今日は家族がごめんなさい。なんでもガツガツ聞いたりして。」
4人になったタイミングでそう聞いた。
「いや、全然。楽しかったよ〜」
「うん。美味しかったし。」
「楽しかった。」
「ありがとうございます。」
「じゃあ俺らはそろそろ行くわ。お邪魔しました。」
「あら?もう帰るの?」
「はい。ありがとうございました。」
「気をつけて帰ってね。またいつでも来て。」
「お兄ちゃん達、鳳蝶ちゃん、またね。」
「またな。」
鳳蝶くんが碧の頭を撫でた。
「もう遅いから送って行こうか?」
「大丈夫です。私は2人に送ってもらうので。」
「そっか。今日はありがとう。」
「こちらこそありがとうございました。ごちそうにもなってしまってすみません。」
「お邪魔しました。」
「外まで送りますね。」
「大丈夫。外寒いからここでいいよ。またな。」
「奏、またね〜」
「奏ちゃん、じゃあね〜楽しかった。」
「こちらこそです。また来てくださいね。」
「次こそは絶対敬語取ってやるから覚悟しとけ。」
「ありがとうございました…」
扉が閉まる瞬間にそう言われてドキッとしてしまった。
「さて、僕達もお風呂入って寝る準備しようか。」
「うん。」
「まぁあんなイケメンに言われたらぽーっとなっちゃうわよね。」
ママのその言葉ではっとして自分がぼーっとしていたことに気がついた。