愛を知った日

「ありがとうございます。」
「あっ親御さんに連絡とかした方がいいかしら?」
「いえ、それは大丈夫です。ありがとうございます。」
「分かったわ。待っててね。」
そしてドアが閉められた。
「みんなごめんなさい。うちの親が。」
「全然大丈夫だよ。」
「むしろ嬉しいよ。横沢家はみんな料理上手いじゃん。」
「そうなの?楽しみだなぁ。」
「そんな事ないよ。」
「そんな事言って私、知ってんだからね。奏がお菓子作り上手いの。」
「そうなのか?食べてみたい。」
「そんな大層なものじゃないです。体調不安定になってからは作ってないですし。」
「ところでその敬語いつまで続くんだ?」
「えっ。」
「そうだよ。俺達にずっと敬語じゃん。そろそろタメで話して欲しい。」
「私なんかがお2人にタメ口なんて恐れ多いです。」
「私なんかじゃねぇ!」
鳳蝶くんが思ったより大きな声を出した。
「あっごめん…」
鳳蝶くんもそう思ったようですぐ謝った。
「鳳蝶、声を大きいよ。でも俺も敬語だとなんか寂しい。」
「じゃあさタメ口で喋る練習、してみたら?」
「練習?」
「うん。だってさ私の時も最初敬語だったしだんだん話していく内にタメ口になったし。」
「って事はたくさん話す必要があるって事じゃない?」