愛を知った日

数時間後。
「ガシャンっ」
私の近くにあった筆箱を肘で押して落としてしまった。
「大丈夫か?」
「はい。」
落ちたものを拾い集めていると鳳蝶くんも手伝ってくれて手が当たってしまった。
「ごめんなさい!」
すぐ離そうとするとそれを阻まれた。するとその手を握られて
「あの…」
と私が言うとハッとしたようにすぐ離された。
「あっごめん。なんかぼーっとしてて。」
「大丈夫です。すいません。」
そう言いながら赤面してしまった。見ると鳳蝶くんも真っ赤になっていた。
「なにいちゃいちゃしてんの?」
その時、コンコンとノックの音が聞こえた。
「みんなそろそろ休憩しない?お菓子持ってきたんだけど。ってどうしたの?」
「なんでもないよ。ありがとう。範囲はもう全部終わったし外も暗くなってきたから勉強終わりにしてここからはお菓子パーティーしようか。」
「やったー!終わった。」
「みんな夜ご飯、うちで食べていかない?」
「えっさすがに申し訳ないです。」
「今日、ちょっと気合い入れて作りすぎちゃったから手伝って欲しいのよ。」
「本当にいいんですか?」
「もちろん。」
「じゃあごちそうになります。」
「ほんと?じゃあさっそく準備しておくわね。また呼びに来るからそれまでゆっくりしてて。」