愛を知った日

「分かんないところあったら言ってね」
「ああ。もうすでに分からねえ」
「あはは。どこですか?」
「この作者の気持ちってなに?」
「あーこれは難しいですよね。でもこれは必ず文章の中に答えがあるんです」
「そうなのか?」
「はい。これは問題文にここら辺って書いてあるのでそこを読むと…あった!ここです」
「文章読むの苦手なんだよな」
「全部読む必要はないんです。問題文に書いてある所だけで。まぁ見つけるのが大変なんですけどそれにもコツがあるんです。今からコツを教えますね」
数分後…
「こうすればいいのか。奏の教え方分かりやすいな」
「そうな事ないです。鳳蝶くんの理解力がいいんです」
「いや、奏は教え方上手いよ。私に教えてくれた時もそうだったもん」
「明美ちゃんまで…」
「ほんとだって。教える仕事に就けばいいのに」
「そんな立派なものじゃないし、教師あんまり好きじゃないの知ってるでしょ」
「別に教師だけが教える仕事じゃないだろ?」
「そうだよね!?」
「う〜ん…なんか分かんないなぁ。ほら、残ってるところやっちゃおう」
そうしてまた勉強に取り掛かる。