「凪咲、ここから引っ越すわよ」

「…え?」

「私、そんなの聞いてないよ」

「お父さんと離婚することになったの」

「…」

私はその出来事に理解が追いつかなかった

「…わかった」

正直、お父さんやお母さんなんて嫌い

私を見捨てるから

でも、悲しまないように笑顔を作るんだ

「うん!私、お母さんについてくね!」

私は車に乗り込んで外を見つめた

「ごめんね…光輝くん」