楽器店に入ると一番に管楽器が目に入った。
「あ、木管楽器じゃん」
「風音!これ何?」
彩世の手にはクラリネットのリードが握ってあった。
「それ、クラリネットのリード。あ、オーボエのリードもあるじゃん」
私はオーボエのリードを手に取って店員さんの元へ向かう。
「すみません、このリードの試奏していいですか?」
私は店員さんに許可をとり、試奏用の椅子に座って自分で持ってきたオーボエ本体にリードを取り付ける。
「待って待って、どこからオーボエ出てきたの?」
「演奏したい時に出来るように天気が良い春と秋の日はオーボエ持ち歩いてるの。」
流石にコンバスは持ち歩けないし、と付け加えてから私はオーボエのチューニングをし、音を出してみる。
リードの音の出しやすさ具合を確認し、少しだけ曲を吹くことにした。
1曲目は白鳥の湖より、情景。
あまり音楽に詳しくない人でも1度は聞いたことがあるであろう有名なフレーズを私は奏でた。
オーボエのソロを吹き終え、私はもう一曲、有名なソロを吹く。
イーゴリ公より、韃靼人の踊り
特徴的で美しいオーボエのソロを私は吹きあげた。
「風音、めっちゃ上手じゃない?」
「それ、綺麗だねえ。なんて曲を吹いたの?」
「瀬名って、楽器なんでも出来ちゃうんだな。」
「あ、いやそんな……」
「確かお父さんがなんか音楽系の凄い人なんだっけ?」
「うん、オーボエ奏者で作曲家。」
「え、マジで!?」
蓮城くんが珍しく声を上げる。
「なんかもう、恥ずかしくなったからもう辞めてもいい?」
「えー、恥ずかしがらなくていいのに……。」
口をへの字に曲げる彩世を横目に私はオーボエ本体の片付けを素早く済ませた。
私が片付けている間に3人はギターのコーナーに移動しており、何か話をしていた。
「何の話をしてるの?」
「ギターのモデルについてだよ」
鳴滝くんがそう答えてくれる。
やっぱりみんな軽音関連の楽器は詳しいのか。私もちょっと調べておこうかなあ……。
私はベースがあるコーナーに行き、全ての楽器をサラッと眺めた。
「風音、ベース買う予定あるの?」
「うーん、どうせやるのなら買ってみたいなと思って。彩世ってマイギター持ってるの?」
「うん。私はお年玉の前借りしまくって買ったよ。蓮城も自分のギター持ってるっぽい」
「そうなんだ。私も気になるモデル探しておこうかな……」
それから私たちは楽器を見て回り、しばらくしてから私たちは解散した。
「あ、木管楽器じゃん」
「風音!これ何?」
彩世の手にはクラリネットのリードが握ってあった。
「それ、クラリネットのリード。あ、オーボエのリードもあるじゃん」
私はオーボエのリードを手に取って店員さんの元へ向かう。
「すみません、このリードの試奏していいですか?」
私は店員さんに許可をとり、試奏用の椅子に座って自分で持ってきたオーボエ本体にリードを取り付ける。
「待って待って、どこからオーボエ出てきたの?」
「演奏したい時に出来るように天気が良い春と秋の日はオーボエ持ち歩いてるの。」
流石にコンバスは持ち歩けないし、と付け加えてから私はオーボエのチューニングをし、音を出してみる。
リードの音の出しやすさ具合を確認し、少しだけ曲を吹くことにした。
1曲目は白鳥の湖より、情景。
あまり音楽に詳しくない人でも1度は聞いたことがあるであろう有名なフレーズを私は奏でた。
オーボエのソロを吹き終え、私はもう一曲、有名なソロを吹く。
イーゴリ公より、韃靼人の踊り
特徴的で美しいオーボエのソロを私は吹きあげた。
「風音、めっちゃ上手じゃない?」
「それ、綺麗だねえ。なんて曲を吹いたの?」
「瀬名って、楽器なんでも出来ちゃうんだな。」
「あ、いやそんな……」
「確かお父さんがなんか音楽系の凄い人なんだっけ?」
「うん、オーボエ奏者で作曲家。」
「え、マジで!?」
蓮城くんが珍しく声を上げる。
「なんかもう、恥ずかしくなったからもう辞めてもいい?」
「えー、恥ずかしがらなくていいのに……。」
口をへの字に曲げる彩世を横目に私はオーボエ本体の片付けを素早く済ませた。
私が片付けている間に3人はギターのコーナーに移動しており、何か話をしていた。
「何の話をしてるの?」
「ギターのモデルについてだよ」
鳴滝くんがそう答えてくれる。
やっぱりみんな軽音関連の楽器は詳しいのか。私もちょっと調べておこうかなあ……。
私はベースがあるコーナーに行き、全ての楽器をサラッと眺めた。
「風音、ベース買う予定あるの?」
「うーん、どうせやるのなら買ってみたいなと思って。彩世ってマイギター持ってるの?」
「うん。私はお年玉の前借りしまくって買ったよ。蓮城も自分のギター持ってるっぽい」
「そうなんだ。私も気になるモデル探しておこうかな……」
それから私たちは楽器を見て回り、しばらくしてから私たちは解散した。
