「ミサの現状は、ペンタクルの三。これは技術力のカードだから、まさに今のミサの立ち位置ね。つまり、今は気になっている人がいない、ということかしら。それとも、職場に気になる人がいる、とか?」
思わずカイルを見ると、ミサが慌てて手を横に振って否定した。
「た、確かに好きな相手はいませんが、ヴァレンティア卿を選ぶことは、絶対にありません!」
「そうなの? 素敵だと思うけれど」
「……だからこそです」
どういう意味? と聞く前に、カイルから「次のカードに移った方が……」と指摘されてしまった。ミサを見ると、同意するように頷かれ、私は真ん中のカードを捲る。
「アドバイスはペンタクルのナイト。普通に読むと、勤勉や現実性のカードだから、ミサの仕事に対する姿勢を、好ましいと見ている人がいるのかもしれないわね。でもナイトだから、騎士という可能性もあるわ」
「姫様。この王宮にはヴァレンティア卿の他に、たくさんの騎士様がいます」
「そうね。これについては、あとで深掘りしてみましょうか」
どのような相手ですか? とかね。もしかしたら、カイルの知っている人かもしれないし、そうだったら、ミサに紹介できるのではないかしら。
思わずカイルを見ると、ミサが慌てて手を横に振って否定した。
「た、確かに好きな相手はいませんが、ヴァレンティア卿を選ぶことは、絶対にありません!」
「そうなの? 素敵だと思うけれど」
「……だからこそです」
どういう意味? と聞く前に、カイルから「次のカードに移った方が……」と指摘されてしまった。ミサを見ると、同意するように頷かれ、私は真ん中のカードを捲る。
「アドバイスはペンタクルのナイト。普通に読むと、勤勉や現実性のカードだから、ミサの仕事に対する姿勢を、好ましいと見ている人がいるのかもしれないわね。でもナイトだから、騎士という可能性もあるわ」
「姫様。この王宮にはヴァレンティア卿の他に、たくさんの騎士様がいます」
「そうね。これについては、あとで深掘りしてみましょうか」
どのような相手ですか? とかね。もしかしたら、カイルの知っている人かもしれないし、そうだったら、ミサに紹介できるのではないかしら。



