転生王女の私はタロットで生き延びます~護衛騎士様が過保護すぎて困ります~

「言葉を変えても、質問内容が同じになるから、今は占えないの。もう一度、占うには明日にしないと。ごめんね。それがタロットカードのルールだから」
「そうなのですか……」
「代わりに、ミサが聞きたがっていた、私の頼みごとではダメかしら?」
「えっ、教えてくださるのですか?」
「うん」

 そういうと、ミサの表情が、見る見るうちに感極まったような表情へと変わった。私が占わなくても、ミサの魅力に気づいた素敵な男性が、すぐに現れるような気がした。
 いや、ずっとリュシアナばかりに目がいっていたから、そのような男性からのアピールに気づいていなかったのかもしれない。

 そしたら今度は、私が寂しい想いをするのかな。