「文字通り、恋の始まりを意味しているわ。何かに夢中になって、喜びや快楽に目覚めるの。でもこのカードが未来に出た、ということは、何かを選ぶことを暗示しているのかもしれないわね」
「選ぶ?」
「自分の行動を選び取る、ということよ。でもそれは、カイルだけじゃない」
私はカードに表示されている、男女の絵を交互に指差す。
「このカードに描かれているのは二人だもの。一人はカイルだったとして、もう一人のために何かを選ぶ日が来る。現在に女教皇があるから、その判断は間違っていないと思うわ。相手のために、冷静な判断を下せば、カイルにとってもより良い未来が待っている」
すべてはカイル次第ってことかしら。
「どうだった? 私の占いは。カードからのメッセージは、そんなに悪いものではなかったと思うけど」
「はい。なんだか、自分の方向性が見えてきたような気がします」
「本当!? 私も嬉しいわ」
初めて誰かにした占いが、相手の背中を押す。それは私の背中を押してくれたのと同じこと。
私は三枚のカードを手に取り、心の中で感謝を告げてから、デッキへと戻した。
「選ぶ?」
「自分の行動を選び取る、ということよ。でもそれは、カイルだけじゃない」
私はカードに表示されている、男女の絵を交互に指差す。
「このカードに描かれているのは二人だもの。一人はカイルだったとして、もう一人のために何かを選ぶ日が来る。現在に女教皇があるから、その判断は間違っていないと思うわ。相手のために、冷静な判断を下せば、カイルにとってもより良い未来が待っている」
すべてはカイル次第ってことかしら。
「どうだった? 私の占いは。カードからのメッセージは、そんなに悪いものではなかったと思うけど」
「はい。なんだか、自分の方向性が見えてきたような気がします」
「本当!? 私も嬉しいわ」
初めて誰かにした占いが、相手の背中を押す。それは私の背中を押してくれたのと同じこと。
私は三枚のカードを手に取り、心の中で感謝を告げてから、デッキへと戻した。



