「わぁ〜」
開けた瞬間、思わず歓喜の声が口から零れた。真っ先に目に入ったのは、旅をする青年の絵が描かれた『THE FOOL』(愚者)
それを捲ると、自信に満ちた表情でワンドを掲げる男性『THE MAGICIAN』(魔術師)のカードが現れた。カードの上には数字が記入されているため、その順番通りにしてくれたのだろう。
私はテーブルの上にネイビーの布を敷き、一枚一枚、横に並べていった。大アルカナは全部で二十二枚。零の『THE FOOL』(愚者)から二十一の『THE WORLD』(世界)まである。
そのカードをテーブルに置く直前、私はじーっと見つめた。私とリュシアナを繋いだ、『THE WORLD』(世界)に右手を乗せて、祈るように尋ねた。
私をこの世界に呼んだ理由はなんですか?
こんな漠然とした質問をしても、曖昧な答えしか返ってこないのに、それでも私は尋ねたくて仕方がなかった。さらにいうと、今はカードの枚数を確認している最中である。尋ねたところで、カードをシャッフルできないのだから、意味のないことだった。それなのに……。
開けた瞬間、思わず歓喜の声が口から零れた。真っ先に目に入ったのは、旅をする青年の絵が描かれた『THE FOOL』(愚者)
それを捲ると、自信に満ちた表情でワンドを掲げる男性『THE MAGICIAN』(魔術師)のカードが現れた。カードの上には数字が記入されているため、その順番通りにしてくれたのだろう。
私はテーブルの上にネイビーの布を敷き、一枚一枚、横に並べていった。大アルカナは全部で二十二枚。零の『THE FOOL』(愚者)から二十一の『THE WORLD』(世界)まである。
そのカードをテーブルに置く直前、私はじーっと見つめた。私とリュシアナを繋いだ、『THE WORLD』(世界)に右手を乗せて、祈るように尋ねた。
私をこの世界に呼んだ理由はなんですか?
こんな漠然とした質問をしても、曖昧な答えしか返ってこないのに、それでも私は尋ねたくて仕方がなかった。さらにいうと、今はカードの枚数を確認している最中である。尋ねたところで、カードをシャッフルできないのだから、意味のないことだった。それなのに……。



