いつの間にか季節は冬から春へと変わり、私の占い部屋が再開するには、ちょうどいい気候となっていた。王宮の廊下は暖を取るものがないため、部屋の外で待つのは大変だろう。
そうミサに言うと、「私もそう思うのですが、寒さが本格的になる前も、普通に列ができていましたよ。それくらい、姫様の占いが好評という証です!」と、なぜか励まされてしまった。私はやってくる人たちの心配をしていたのに。
けれどミサも、私の占い部屋が再開することに意欲的だったのは有り難かった。私が王宮を離れていた時、ミサも大変だったろうに。さらに私の占い部屋が再開すると、近衛騎士団長との逢瀬も減ってしまう。忠誠心が篤いのはいいけれど、やはり心配になった。
「姫様。準備の方はもう、よろしいですか?」
「えぇ、大丈夫よ。呼んできてちょうだい」
今日、最初のお客様を。商売としてやっているわけではないため、相談者と読んでいるが、意味合いとしてはほぼ変わらない。
そして今は女性だけでなく、男性の相談者も受け付けている。とはいえ、意外な人物の登場に、思わず声を上げてしまった。
そうミサに言うと、「私もそう思うのですが、寒さが本格的になる前も、普通に列ができていましたよ。それくらい、姫様の占いが好評という証です!」と、なぜか励まされてしまった。私はやってくる人たちの心配をしていたのに。
けれどミサも、私の占い部屋が再開することに意欲的だったのは有り難かった。私が王宮を離れていた時、ミサも大変だったろうに。さらに私の占い部屋が再開すると、近衛騎士団長との逢瀬も減ってしまう。忠誠心が篤いのはいいけれど、やはり心配になった。
「姫様。準備の方はもう、よろしいですか?」
「えぇ、大丈夫よ。呼んできてちょうだい」
今日、最初のお客様を。商売としてやっているわけではないため、相談者と読んでいるが、意味合いとしてはほぼ変わらない。
そして今は女性だけでなく、男性の相談者も受け付けている。とはいえ、意外な人物の登場に、思わず声を上げてしまった。



