気持ちが固まると、次の行動へ移るのに、そんなに時間はかからなかった。元々、近衛騎士団長も意欲的だった、というのもあるのだろう。王宮への帰り道は、行きと違いあっという間だった。
これは偏にお姉様という脅威が取り除かれたことでもあり、私が危険に晒されない、という確信があったからだ。大きな街へ移動したのち、転移魔法が組み込まれた大がかりな魔道具を使い、一気に王宮にほど近い街へ移動したのである。
一応、王宮にも同じ魔道具はあるのだが……。
「リュシアナ殿下が戻られるのを、民は待っております。わざわざ隠す必要はないかと。むしろ隠した方が、暴動が起こるかもしれません」
近衛騎士団長の言葉に唖然としていたのだが、王都に入った瞬間、民衆の熱気を前にして、さらに驚きも加わった。
王宮に続く道には誰も居らず、両端には人だかりができていた。よく見ると、建物の窓から私たちの馬車を見下ろしている人たちまでいる。さながら凱旋パレードのように感じた。
これは偏にお姉様という脅威が取り除かれたことでもあり、私が危険に晒されない、という確信があったからだ。大きな街へ移動したのち、転移魔法が組み込まれた大がかりな魔道具を使い、一気に王宮にほど近い街へ移動したのである。
一応、王宮にも同じ魔道具はあるのだが……。
「リュシアナ殿下が戻られるのを、民は待っております。わざわざ隠す必要はないかと。むしろ隠した方が、暴動が起こるかもしれません」
近衛騎士団長の言葉に唖然としていたのだが、王都に入った瞬間、民衆の熱気を前にして、さらに驚きも加わった。
王宮に続く道には誰も居らず、両端には人だかりができていた。よく見ると、建物の窓から私たちの馬車を見下ろしている人たちまでいる。さながら凱旋パレードのように感じた。



