ハーリント伯爵令嬢ことタリア・ハーリントは、私がミサとカイル以外に占った初めての女性だった。そう、私の部屋に大挙して来た女性たちの中の一人である。
「久しぶりね、タリア。あれから縁談が上手くいったのか、気になっていたのよ」
ミサのように素敵な恋人や恋愛がしたい。けれど会ったこともない相手だから、不安で相談しに来てくれたのだ。
占いは、良好だと出ていたが、やはりそこは気になる……!
「覚えていてくださったなんて……ありがとうございます。僭越ながら、そのお礼も言いたく、来た次第です」
「っ! ということは、上手くいったのね」
「はい。それで私の婚約者もこちらに来たのですが……」
ベッドの傍で立っているカイルを見上げるタリア。私はなんとなく事情を察した。
「ごめんなさい。私がこのような格好をしているから」
「謝らないでください。同じ立場だったら、私もそうしてほしいと思いましたので……」
「ありがとう」
そう、私は未だベッドの中にいる。シュミーズ姿に薄いガウンを羽織っている状態だ。ベッドの脇にある椅子に座るタリアは同性だからいいものの、このような姿を他の者には見せたくない。今は王女だけれど、中身は現代社会を生きていた人間なのだ。
「久しぶりね、タリア。あれから縁談が上手くいったのか、気になっていたのよ」
ミサのように素敵な恋人や恋愛がしたい。けれど会ったこともない相手だから、不安で相談しに来てくれたのだ。
占いは、良好だと出ていたが、やはりそこは気になる……!
「覚えていてくださったなんて……ありがとうございます。僭越ながら、そのお礼も言いたく、来た次第です」
「っ! ということは、上手くいったのね」
「はい。それで私の婚約者もこちらに来たのですが……」
ベッドの傍で立っているカイルを見上げるタリア。私はなんとなく事情を察した。
「ごめんなさい。私がこのような格好をしているから」
「謝らないでください。同じ立場だったら、私もそうしてほしいと思いましたので……」
「ありがとう」
そう、私は未だベッドの中にいる。シュミーズ姿に薄いガウンを羽織っている状態だ。ベッドの脇にある椅子に座るタリアは同性だからいいものの、このような姿を他の者には見せたくない。今は王女だけれど、中身は現代社会を生きていた人間なのだ。



