お父様はこの手紙を使え、と言っている。お母様のことも、此度の戦争を引き起こしたことも、すべてお父様への復讐だと、自白している。十分、証拠になり得る重要な手紙だ。
しかし今の私は王宮ではなく、離宮にいる。活用などできるはずが……いや、私にはカイルがいる。王宮にはミサもいるのだ。
前にお姉様が私を狙った時にした方法を使えば……いけるかもしれない。うまくいけば、お姉様を表舞台にあぶり出せるかも。
私は手紙をしまい、カイルに向かって口を開けようとした瞬間、扉がノックされた。
「リュシアナ様、ハーリント伯爵令嬢がいらっしゃった、とのことですが、いかがされますか?」
その知らせを聞き、私は口角を上げた。まさに先ほど浮かんだ案の追い風となってくれる人物が現れたからだ。うん。風向きはこちらに来ている……!
しかし今の私は王宮ではなく、離宮にいる。活用などできるはずが……いや、私にはカイルがいる。王宮にはミサもいるのだ。
前にお姉様が私を狙った時にした方法を使えば……いけるかもしれない。うまくいけば、お姉様を表舞台にあぶり出せるかも。
私は手紙をしまい、カイルに向かって口を開けようとした瞬間、扉がノックされた。
「リュシアナ様、ハーリント伯爵令嬢がいらっしゃった、とのことですが、いかがされますか?」
その知らせを聞き、私は口角を上げた。まさに先ほど浮かんだ案の追い風となってくれる人物が現れたからだ。うん。風向きはこちらに来ている……!



