「まず、ここがどこなのか、気になるかとは思いますが、順序立てて報告させていただきます。リュシアナ様を襲った刺客を数名捕まえたところ、やはりトリヴェル侯爵家の手の者でした」
「……ミサの調べた通りだった、というわけね」
「はい。その者たちは、王宮へと送りましたので、ユーリウス殿下か近衛騎士団長が処理してくれると思います。ここ、離宮までリュシアナ様を無事に送り届けたことも一緒に報告するので、間違いはないかと」
「えっ!? ということは、ここは離宮なの? 宿ではなくて?」
私が二日も眠っている間に、目的地である離宮に着いていたなんて……。
「ここは王妃様の保養地でもありましたので、警備は完璧なのです。クラリーチェ殿下の手の者など、入り込む余地がないほど、徹底されています。リュシアナ様を安全に休ませるためには、ここほど最適な場所はありません」
「ま、待って! 保養地ってどういうこと? 出て行けって言われて、ここに来たのに警備が完璧って……」
まるでお姉様の手の届かないところに、避難させられたように感じる。
「……ミサの調べた通りだった、というわけね」
「はい。その者たちは、王宮へと送りましたので、ユーリウス殿下か近衛騎士団長が処理してくれると思います。ここ、離宮までリュシアナ様を無事に送り届けたことも一緒に報告するので、間違いはないかと」
「えっ!? ということは、ここは離宮なの? 宿ではなくて?」
私が二日も眠っている間に、目的地である離宮に着いていたなんて……。
「ここは王妃様の保養地でもありましたので、警備は完璧なのです。クラリーチェ殿下の手の者など、入り込む余地がないほど、徹底されています。リュシアナ様を安全に休ませるためには、ここほど最適な場所はありません」
「ま、待って! 保養地ってどういうこと? 出て行けって言われて、ここに来たのに警備が完璧って……」
まるでお姉様の手の届かないところに、避難させられたように感じる。



