「それでもリュシアナ様の元へ行きたいと、守りたいと願うことはダメでしょうか」
「リュシアナを危険に晒すかもしれないのだぞ」
「この身に変えても守ってみせます」
俺以外の誰かがリュシアナ様の傍にいることなど、我慢できない。リュシアナ様と初めてお会いしてから、護衛騎士になるために腕を磨いてきたのだ。近衛騎士団長の動機はアレだったが……ようやく手に入れたチャンスを、こんなことで手放して堪るか!
「……ヴァレンティア伯爵家の問題児、というからどんな男かと思っていたが……そうだな。ユーリウスの言う通り、お前になら任せてもいいかも知れない」
「陛下っ!」
「そのためにも、これを読んでおけ。クラリーチェの恨みがどのようなものか。どれほど深いのかを理解すれば、さらに身が引き締まるだろう」
陛下は机から一通の手紙を取り出した。
「リュシアナを危険に晒すかもしれないのだぞ」
「この身に変えても守ってみせます」
俺以外の誰かがリュシアナ様の傍にいることなど、我慢できない。リュシアナ様と初めてお会いしてから、護衛騎士になるために腕を磨いてきたのだ。近衛騎士団長の動機はアレだったが……ようやく手に入れたチャンスを、こんなことで手放して堪るか!
「……ヴァレンティア伯爵家の問題児、というからどんな男かと思っていたが……そうだな。ユーリウスの言う通り、お前になら任せてもいいかも知れない」
「陛下っ!」
「そのためにも、これを読んでおけ。クラリーチェの恨みがどのようなものか。どれほど深いのかを理解すれば、さらに身が引き締まるだろう」
陛下は机から一通の手紙を取り出した。



