そうして最初にやって来た相談者は、大人しそうな女性だった。あの気迫に溢れる女性たちは、ミサの許可が下りなかったのだろうか。
どうしても対面占いになってしまうため、ミサにも譲れないものがあったのだ。そう、私の侍女という立場と責任が。
「どうぞ、おかけになって。お名前を伺ってもいいかしら?」
「お初にお目にかかります、私はハーリント伯爵家の長女、タリアと申します」
「伯爵家、ということは、ミサと同じなのね」
「はい。ご覧の通り、その……引っ込み思案であるため、ミサにはいつも助けてもらっています」
なるほど。だから彼女を最初に選んだのね。ということは、深刻な悩みなのかしら。
「事前にミサから聞いたとは思うけれど、私の占いは、あくまでも占い。それをどう捉えて活かすかは、あなた自身よ。私はただ願いを叶えるための助言をするだけ。いいわね?」
「はい」
「それでは聞かせてちょうだい。何を占ってほしいの?」
どうしても対面占いになってしまうため、ミサにも譲れないものがあったのだ。そう、私の侍女という立場と責任が。
「どうぞ、おかけになって。お名前を伺ってもいいかしら?」
「お初にお目にかかります、私はハーリント伯爵家の長女、タリアと申します」
「伯爵家、ということは、ミサと同じなのね」
「はい。ご覧の通り、その……引っ込み思案であるため、ミサにはいつも助けてもらっています」
なるほど。だから彼女を最初に選んだのね。ということは、深刻な悩みなのかしら。
「事前にミサから聞いたとは思うけれど、私の占いは、あくまでも占い。それをどう捉えて活かすかは、あなた自身よ。私はただ願いを叶えるための助言をするだけ。いいわね?」
「はい」
「それでは聞かせてちょうだい。何を占ってほしいの?」



