王宮にいる者たちがミサを羨ましがっている、というカイルの話が本当のことだと実感するのに、あまり時間はかからなかった。
それは実際にミサを見ていれば分かる。直接、何があったのか、報告することはなかったけれど、日に日に幸せオーラが伝わってきていたからだ。
加えて私が趣味で占いを始めると、「今日の運勢をお願いできますか?」とか、もじもじしながら「近衛騎士団長様との相性を見ていただけないでしょうか」とダイレクトなお願いをされることもあった。
もう、まさに恋する少女。いや、ミサは私よりも年上だから恋に生きる女性、というほど過激でもない、か。カイルがいうには、恋愛下手な二人だという話だから。
それでも私の占いが、少しでもミサの役に立てたことが嬉しかった。
「あら、何かしら」
朝から扉の外から言い争う声が聞こえてきた。実はこの部屋には護衛騎士とは違う、警護をしてくれる騎士が、扉の外にいるのだ。私が二度、倒れたことにより、警備が強化されたのだと、ミサとカイルが教えてくれた。
そのため、以前のリュシアナのように、こっそり抜け出す、ということは難しくなっていた。
それは実際にミサを見ていれば分かる。直接、何があったのか、報告することはなかったけれど、日に日に幸せオーラが伝わってきていたからだ。
加えて私が趣味で占いを始めると、「今日の運勢をお願いできますか?」とか、もじもじしながら「近衛騎士団長様との相性を見ていただけないでしょうか」とダイレクトなお願いをされることもあった。
もう、まさに恋する少女。いや、ミサは私よりも年上だから恋に生きる女性、というほど過激でもない、か。カイルがいうには、恋愛下手な二人だという話だから。
それでも私の占いが、少しでもミサの役に立てたことが嬉しかった。
「あら、何かしら」
朝から扉の外から言い争う声が聞こえてきた。実はこの部屋には護衛騎士とは違う、警護をしてくれる騎士が、扉の外にいるのだ。私が二度、倒れたことにより、警備が強化されたのだと、ミサとカイルが教えてくれた。
そのため、以前のリュシアナのように、こっそり抜け出す、ということは難しくなっていた。



