ミサが近衛騎士団長にアピールをしに行ってから、数日後。
どうなったのかは分からないけれど、私の部屋にいる時間が減ったことだけは確かだった。それが上手くいっている証拠だと確信が持てずとも、私を世話をしている間のミサを見れば一目瞭然。見るたびに、一喜一憂しているからだ。
お陰で私は今、カイルを連れて、再び中庭に来ていた。
「そんな顔をしないで。もうここで倒れることはないから」
中庭に誘った時も、来る道中も、カイルはずっと苦い顔をしていた。あの時の出来事は、それほど衝撃的なものだったことが分かる。それでも強く止めなかったのは、息抜きがしたい、という願望を察してくれたからだろう。
私は安心させるように、蔦の絡まったアーチの前で両手を広げた。さらにくるっと一回転までしてみせたのだが、やはり慣れないことをするべきではなかった。
「っ!」
ヒールが舗装された道の僅かな隙間に挟まったのだ。バランスを失いかけた瞬間、カイルが駆け寄り、事なきを得た。
どうなったのかは分からないけれど、私の部屋にいる時間が減ったことだけは確かだった。それが上手くいっている証拠だと確信が持てずとも、私を世話をしている間のミサを見れば一目瞭然。見るたびに、一喜一憂しているからだ。
お陰で私は今、カイルを連れて、再び中庭に来ていた。
「そんな顔をしないで。もうここで倒れることはないから」
中庭に誘った時も、来る道中も、カイルはずっと苦い顔をしていた。あの時の出来事は、それほど衝撃的なものだったことが分かる。それでも強く止めなかったのは、息抜きがしたい、という願望を察してくれたからだろう。
私は安心させるように、蔦の絡まったアーチの前で両手を広げた。さらにくるっと一回転までしてみせたのだが、やはり慣れないことをするべきではなかった。
「っ!」
ヒールが舗装された道の僅かな隙間に挟まったのだ。バランスを失いかけた瞬間、カイルが駆け寄り、事なきを得た。



