「厨房から戻って来る時に、廊下でお会いしまして。このカードを届けに来たことなど、色々と教えてくださったんです。あと、クラリーチェ殿下の動向に気をつけるように、とも忠告を受けました」
「……それで遅かったのね」
「はい。その前から、困っているところを助けていただいたり、色々と教えていただいたりしてくれていたのですが……あれって、そういうことだったんですかー?」
「よく分からないけど、おそらくね。さり気なくミサにアプローチしていたんじゃないかしら。このペンタクルのナイトが騎士団長なら、ありえそうね。恋愛は奥手のようだから」
「分かりました。私、アプローチしてみます!」
ミサはそう言うと立ち上がり、部屋から出て行ってしまった。
「もしかして、俺をリュシアナ様の護衛に推薦してくれたのも……ミサ殿がいたから、か?」
カイルもまた、この結果に驚いたのだろう。私が傍にいるのにもかかわらず、そんな呟きをした。
「……それで遅かったのね」
「はい。その前から、困っているところを助けていただいたり、色々と教えていただいたりしてくれていたのですが……あれって、そういうことだったんですかー?」
「よく分からないけど、おそらくね。さり気なくミサにアプローチしていたんじゃないかしら。このペンタクルのナイトが騎士団長なら、ありえそうね。恋愛は奥手のようだから」
「分かりました。私、アプローチしてみます!」
ミサはそう言うと立ち上がり、部屋から出て行ってしまった。
「もしかして、俺をリュシアナ様の護衛に推薦してくれたのも……ミサ殿がいたから、か?」
カイルもまた、この結果に驚いたのだろう。私が傍にいるのにもかかわらず、そんな呟きをした。



