「ペンタクルのエース。これは実力を意味するカードなの。さらにペンタクルは、絵柄を見て分かるように、金貨だから地位や財産も意味している。つまり……」
「騎士団長レベルの人物、ということですか」
「おそらくね。アドバイスでペンタクルのナイトが出ていたんだもの。すでに出会っているんだとしたら、アプローチをするのもいいかもしれないわ。見て、ペンタクルのナイトもエースも、ワンドの十の方を見ている。この背中を見ているのよ。ミサの重荷を軽くしたい、と思っているのかもしれないわ」
あぁ、そうか。こんな風にも読めるのね。いつも自分のことばかりだったから、あまり深掘りしなかったけれど。
「あとはそうね。ペンタクルのナイトは黒い馬に乗っているから、そういう人……いるかしら」
「はい。ちょうど俺の直属の上司に……」
「ヴァレンティア卿……その方って、先日、姫様のお部屋を訪ねてきた方ですよね」
「あぁ」
「え、何々。何かあったの?」
私はあの時、チラッとしか見ていなかったけれど、確かにイケメンに見えた。カイルよりも騎士らしくて、騎士団長と言われたら、納得するほどの風貌と貫禄を備えた人物だった。
「騎士団長レベルの人物、ということですか」
「おそらくね。アドバイスでペンタクルのナイトが出ていたんだもの。すでに出会っているんだとしたら、アプローチをするのもいいかもしれないわ。見て、ペンタクルのナイトもエースも、ワンドの十の方を見ている。この背中を見ているのよ。ミサの重荷を軽くしたい、と思っているのかもしれないわ」
あぁ、そうか。こんな風にも読めるのね。いつも自分のことばかりだったから、あまり深掘りしなかったけれど。
「あとはそうね。ペンタクルのナイトは黒い馬に乗っているから、そういう人……いるかしら」
「はい。ちょうど俺の直属の上司に……」
「ヴァレンティア卿……その方って、先日、姫様のお部屋を訪ねてきた方ですよね」
「あぁ」
「え、何々。何かあったの?」
私はあの時、チラッとしか見ていなかったけれど、確かにイケメンに見えた。カイルよりも騎士らしくて、騎士団長と言われたら、納得するほどの風貌と貫禄を備えた人物だった。



