同期と私の、あと一歩の恋

占いの結果に背中を押されるように、告白までするなんて夢にも思わなかった。

私たちはお互いに誕生日が一日違いで同じ星座なのは知っていた。
だから、必然的に占いの結果も同じになる。
この一連の流れに、勝手に運命を感じずにはいられない。

「ねぇ、もしかしてあの占いって私たちのためだったのかも、なんてね」

冗談めかして言うと、彼は声を出して笑った。

「そうかもな。だって俺は普段、テレビなんて見ないんだよ。でも、今日に限ってなぜかテレビをつけた。これって奇跡だろ」
「確かに!そう考えると、すごく運命的だよね」
「だろ。広瀬に気持ちを伝えるきっかけっていうか、後押しが欲しかったからあの占い見て本当によかったよ」

彼がそんな風に思ってくれていたことが何より嬉しかった。

「じゃあ、俺ら付き合うってことでOK?」
「うん、OK!」

本田くんの言葉に私は満面の笑みで答えた。

「ここが会社の休憩スペースじゃなかったらキスのひとつでもするんだけど」
「なっ……」

突然の言葉に、思わず声が詰まり、一気に顔が赤く染まっていく。

「まあ、それは今日の仕事終わりに実行するってことで、行くか」

真っ赤になっている私をよそに、本田くんはコーヒーの入ったカップを手に休憩スペースを出ていった。