「あのさ、抱きしめてもいい?」
律儀に聞いてきて、フッと笑みが溢れた。
「そんなの聞かないでよ」
私から抱き着くと、本田くんは一瞬、息をのんで動きを止めた。
そして、彼は私の背中に回した腕に力を込める。
本田くんの広い胸に顔をうずめると、心臓の鼓動がドクドクと聞こえた。
彼の体温を感じるとともにふわりと香水の匂いが鼻をくすぐる。
シトラス系の爽やかな香りで本田くんにピッタリだ。
彼の香りが私を包み、安心感で満たされる。
「……あの占い、当たってた」
ポツリ呟くと、本田くんにも聞こえたみたいで「占いって?」と聞いてきた。
「今朝見た占いでね、乙女座が一位だったの。その内容が今まで苦労したことが報われる日。積極的に行動して!告白も吉って書いてあったの。企画が採用されたことも、本田くんに告白できたことも当たってるなと思って」
「え、広瀬もその占い見たのか?」
驚いたように聞いてきた本田くんの言葉に、私は身体を少し離して彼を見上げた。
「もしかして本田くんも?」
「ああ。俺も朝の情報番組でたまたま見た占いのコーナーで、乙女座は告白が吉って書いてあったんだ。普段は占いなんて全然気にしないんだけど、なぜか今日は不思議なことにずっと頭に残ってたんだ」
偶然にも同じ番組を見ていたなんて驚きだ。
律儀に聞いてきて、フッと笑みが溢れた。
「そんなの聞かないでよ」
私から抱き着くと、本田くんは一瞬、息をのんで動きを止めた。
そして、彼は私の背中に回した腕に力を込める。
本田くんの広い胸に顔をうずめると、心臓の鼓動がドクドクと聞こえた。
彼の体温を感じるとともにふわりと香水の匂いが鼻をくすぐる。
シトラス系の爽やかな香りで本田くんにピッタリだ。
彼の香りが私を包み、安心感で満たされる。
「……あの占い、当たってた」
ポツリ呟くと、本田くんにも聞こえたみたいで「占いって?」と聞いてきた。
「今朝見た占いでね、乙女座が一位だったの。その内容が今まで苦労したことが報われる日。積極的に行動して!告白も吉って書いてあったの。企画が採用されたことも、本田くんに告白できたことも当たってるなと思って」
「え、広瀬もその占い見たのか?」
驚いたように聞いてきた本田くんの言葉に、私は身体を少し離して彼を見上げた。
「もしかして本田くんも?」
「ああ。俺も朝の情報番組でたまたま見た占いのコーナーで、乙女座は告白が吉って書いてあったんだ。普段は占いなんて全然気にしないんだけど、なぜか今日は不思議なことにずっと頭に残ってたんだ」
偶然にも同じ番組を見ていたなんて驚きだ。



