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週が明けた月曜日、朝から新商品の企画について考えていた。
来月にプレゼンがあるので、いつものように、思いついたことを企画書に殴り書きする。
しかし、ちょっと行き詰まり、頭をリセットさせようと思って休憩スペースに向かう。
そこには誰もいなくて、一人だけの空間だった。
椅子に座り、コーヒーメーカーで淹れたばかりのコーヒーを一口飲む。
いつもはブラックだけど、今日は疲れていたこともあり砂糖を入れた。
優しい甘さが疲れた身体に沁みるようだ。
ぼんやりと窓の外の景色を眺めていたら、声をかけられた。
「あれ、広瀬さん。お疲れ様」
「お疲れ様です。風間さん」
休憩スペースに入ってきたのは生産部の風間さんだった。
以前、私が担当した『触って楽しい動物園』の企画で、すごくお世話になった先輩だ。
少し垂れ目気味の優しそうな目元、短く整えられた清潔感のあるブラウンの髪の毛。
がっしりとした体格は、どこか頼もしさを感じる。
「ここ、座ってもいい?」
風間さんは空いている椅子を指差した。
「はい、どうぞ。風間さん、コーヒー飲まれますか?」
私が椅子から立ち上がろうとしたら、風間さんは小さく首を振った。
「いや、大丈夫。それより、来月、新商品の企画会議あるんだよな」
「そうなんです。今、それに向けていろいろ考えているところです」
私がそう言うと、風間さんはフッと微笑んだ。
週が明けた月曜日、朝から新商品の企画について考えていた。
来月にプレゼンがあるので、いつものように、思いついたことを企画書に殴り書きする。
しかし、ちょっと行き詰まり、頭をリセットさせようと思って休憩スペースに向かう。
そこには誰もいなくて、一人だけの空間だった。
椅子に座り、コーヒーメーカーで淹れたばかりのコーヒーを一口飲む。
いつもはブラックだけど、今日は疲れていたこともあり砂糖を入れた。
優しい甘さが疲れた身体に沁みるようだ。
ぼんやりと窓の外の景色を眺めていたら、声をかけられた。
「あれ、広瀬さん。お疲れ様」
「お疲れ様です。風間さん」
休憩スペースに入ってきたのは生産部の風間さんだった。
以前、私が担当した『触って楽しい動物園』の企画で、すごくお世話になった先輩だ。
少し垂れ目気味の優しそうな目元、短く整えられた清潔感のあるブラウンの髪の毛。
がっしりとした体格は、どこか頼もしさを感じる。
「ここ、座ってもいい?」
風間さんは空いている椅子を指差した。
「はい、どうぞ。風間さん、コーヒー飲まれますか?」
私が椅子から立ち上がろうとしたら、風間さんは小さく首を振った。
「いや、大丈夫。それより、来月、新商品の企画会議あるんだよな」
「そうなんです。今、それに向けていろいろ考えているところです」
私がそう言うと、風間さんはフッと微笑んだ。



