気まぐれヒーロー




躊躇する私に、「とって食ったりしねーよ」と目を細める黒羽先輩。仕方なく私は先輩の隣に、ちょっと距離を置いて腰を下ろした。


黒羽先輩はじろじろと遠慮なく、私の頭のてっぺんからつま先まで視線を這わしてくる。

……とっても居心地が悪い。




「お前さぁ……ハイジに処女捧げたんだって?」

「はぁっ!?」



ニヤつきながら、とんでもないことを口走った金髪。


そりゃ誤解だっつーの!!ハイジがあんなに一生懸命弁解してたのに、何を言うんだこの人……!!


っていうかあの時黒羽先輩いなかったのに、なんで知ってるんだ!!



「それは間違いっていうか、アイツとはそんなんじゃないですから!!」

「照れんなって、隠すこたぁねえだろ?初めてがアイツじゃキツかったんじゃねえの?アイツ激しそうだもんなぁ」



何なのコイツ……!!
は、激しいとか知らないし!!っていうかハイジのそんなこと知りたくないし……!!



「ちゃんと優しくしてもらえたか?どうやって迫ったんだよ」

「だから、違うって言ってるじゃないですか!」

「じゃあ誰とヤったんだよ」

「誰ともヤってない!!」

「そうか、じゃあまだ処女か!バージンか!!ジローが喜ぶな、ぎゃははは!!」

「!!」