気まぐれヒーロー




「ちょっとみんなぁ、白鷹先輩と黒羽先輩だよ!!」
「え、うそ!マジ!?」
「どこどこ!!」
「すげえ、二人揃ってんじゃん!」
「ヤバ、かっこよすぎ~!!」


な、なんだなんだ!?

授業なんかそっちのけで、グランドを歩く二人を一目見ようと席を立つクラスメイト達。

みんな窓際に押し寄せてくるもんだから、私はぎゅうぎゅう押されて潰れそうだった。

先生の注意する声すら掻き消すほどの、大歓声。
まるで校舎全体が、揺れているかのよう。

よそのクラスは勿論のこと、それどころか階下の二年生も三年生も窓から身を乗り出して、銀と金を覗いているようだった。


学校中を大騒ぎにさせるあの二人って……いったい何者なんだ!?



「ね、ねぇ小春……あの金髪知ってる?」



いつの間にか小春も窓際に来ていたので彼女に尋ねてみると、目をまん丸にして教えてくれた。



「ももちゃん、黒羽先輩も知らないの!?白鷹先輩と同じ二年生だよ、黒羽 大駕(くろば たいが)先輩!白鷹先輩と黒羽先輩が、この学校のツートップなんだって」



クロバ……タイガ。

知ってた。名前だけは。
本人を見たことがなかったんだ。