「ん~……ももぉ、言ってる意味がよくわかんないよぉ?」
わかんなくてけっこう。これ以上話すつもりもないし。
私は朝美を無視して、自分の席についた。
けれどまだ全員、納得いっていないと言いたげな眼差しを送ってくる。
「なぁ、マジお前何やったわけ?」
「ヤバいんじゃん?目つけられたり!?」
「誰にも言わないからさぁ、教えてよ」
口々に投げかけられる、好奇心の塊の言葉。
今まで一度も話したことのない男子や女子が、ここぞとばかりに畳み掛けてくる。
誰にも言わない?そんなわけ、ないでしょう。
明日には、学年中に知れ渡ることになるんでしょ。
鬱陶しい。そんなに知りたいなら、彼らに直接聞けばいいのに。
「あ、もしかして田川くんのことと何か関係あるの!?」
その瞬間、プチッて何かがキレる音が頭の中に響いた気がした。


