気まぐれヒーロー




ハイジやケイジくん、白鷹先輩はどこまで有名なのか知らないけど、この学校じゃ誰もが一目置く存在。

何やってるのかわからないけど、“ヤバイ”と口々に噂される彼ら。


彼らに関わろうとはしないくせに、みんな彼らのことが知りたくてしょうがない。本当は近づきたいから、情報を欲しがる。


それに……相手が、ちっとも冴えない地味キングな私だから。

自分達よりも格下の人間が彼らと接触したから、余計に興味をそそられるんだろう。

冗談じゃない。

こっちはハイジの身勝手な理由で、日陰から引きずり出されたっていうのに。



「あのさ、ハイジ……くんとかが何考えてんのか私だってわからない。彼らは、そういう人達なんでしょ。何をしでかすのか、いつだって気まぐれ。情報通なあんたの方が、よくわかってんでしょ。私は被害者だよ」



やけに冷静だなと、自分で思った。

どうにも胸らへんがムカムカして、仕方なかった。

私はただ迷惑なだけなのに、なんでこんな質問攻めにあわなきゃならないの。
なんで、答えなきゃならないんだ。