「オメデト~。ひーちゃん、こいつの脱処女を祝して今度なんかうめえモン作ってやってくれよ」
「なんだそりゃ!?そーいうときは何作りゃいいんだよ、赤飯か!?」
「なに言ってんの、赤飯はセーリのときだろ」
「そうなのか!?なんでお前そんなこと知ってんだよ!?じゃあ何だ、なんつーか、まぁ……そ、そーいうときは何がいいんだ」
「ひーちゃんカワイーなぁ、顔赤えんだけど~。ナニ想像してんだよ。エロ~むっつり~」
「うるせえな、何も想像してねえよ!!っつーか、お前年下のくせに俺をからかうなよ!!」
いつの間にやら、タイガと飛野さんまでもがやって来ていた。
今まで何してたんだろう。
なんでジローさんを、止めに来てくれなかったんだろう。
それも二人して、ステキな勘違いをしてくれちゃってるし。
じっとりとした視線で見上げる私に気づくと、タイガは腰を屈めてにんまりと笑いかけてきた。
似てる。
憎たらしい、この笑顔。
アイツに。
どこまでも私をどん底に突き落とすのが楽しいらしい、緑のアイツに。
「初体験の感想は?」
そしてどうやらこの男は、『エ』と『ロ』の二つの細胞で体が成り立っているらしく。
口を開けば、『エ』と『ロ』に関する話題しか出てこないらしい。
まったくもって、有害な男だと思った。
「ええ、そりゃもう素晴らしかったわよ。若ダンナなんかより、よーっぽど夢見心地だったわ」
だから。
いつまでもやられっぱなしのバージンちゃんじゃ、いてあげないんだから。
ちょっとくらい、意地悪仕返したってバチはあたるまい。
「オイ待て待て待て。お前、そりゃ聞き捨てならねえ!!ドーテイレベルのアイツにこの俺が劣るわきゃねーだろうよ!?」
案の定食いついてきた、『エ』と『ロ』の単細胞。


