目の前に晒けだされた男の体に、免疫なさすぎて直視できない。
けど、ちょっとだけチラ見してたりもする。
別に運動系の部活やってるわけでもないのに、ハイジの体は筋肉で引き締まっていた。
腕とか胸板とか意外にも逞しくて、腹筋だって割れてて。
まさかケンカで鍛えてんの!?とか恐ろしくなったりして。
そんな私の視線に気づいたのか、ガシガシと頭をタオルで拭いていたハイジがにやりと笑った。
「エロい目で俺のカラダ見ないでくれる~?ももちゃんのえっち!」
「っ!!み、見てないし!バカじゃないの!?」
動揺しちゃダメだ。焦っちゃダメだ。
私、別にエロ目でヤツの体なんか見てないんだから、堂々としてたらいいのよ!
……なのに。
顔が真っ赤っかな私は、説得力ないんだろうな……。
「なぁ……ココ、男しかいねえんだけど」
「……へ?……知ってる、けど……」
急に、そんなことをハイジが言い出した。
低くなった、声。
顔からもいやらしい笑みが、消えていった。
不穏な瞳だけが、そこにはあった。
突然真顔になったハイジについさっきまでフザけていた空気なんかなくって、戸惑いが隠せない。
「お前わかっててあがったのかよ、この家に」
「そうだけど……な、何よ、何が言いたいのよ」


