気まぐれヒーロー



私達を出迎えてくれたのは、洋風の立派な玄関。
一気に広がる視界。


高い天井には、シャンデリアみたいなキラキラの電灯が吊り下げられている。

上がり口には、男物の靴がめいっぱい並べられていた……というよりは、散乱していた。


二十足はありそう。


ということは、この家に二十人は人がいるということ。


それも、全部男。


私の家だったら、男が二十人も侵入してきたら足の踏み場もなくなる。おしくらまんじゅう状態だ。


私なんてあっという間にぺらんぺらんになるだろう。



でもこの豪邸は二十人くらい余裕で入れちゃうらしく、狭苦しい感じなんか全然しなかった。



「お、お邪魔します」



大きな靴ばっかりの中に私の靴が仲間入りすると、小さいのに逆に目立っている。


尋常じゃないくらいに緊張してきちゃって、手が汗ばんできた。


そんな私の気持ちが他の三人に届くはずもなく、彼らの後ろを私も歩いていくしかなかった。



部屋はビックリするくらい、いっぱいある。
廊下の両脇に等間隔で並んでいる部屋の前を通り過ぎる時、たまに人の話し声が聞こえた。


いったい何人、この家の中にいるんだろう。



どういう人達が、いるんだろう。



……白鷹ファミリーみたいな、ヤンキーの方々なのかしら。



ここで……何してるんだろう。