気まぐれヒーロー



「ジローちゃん以外な」

「!」



ジローさんの方を見ていたからか、ハイジは私が「ジローさん」と言う前に念を押してきた。



「な、なんで?なんでジローさんダメなの?」

「ジローちゃんじゃデートになんねえだろ」



確かに。


きっとジローさんとデートするにしても、行くところはわかってる。

普通なら服やアクセサリーを一緒に見たりするところを、ジローさんとじゃペットショップで首輪とかおもちゃを一緒に選んじゃったりするんだろう。


ジローさんは喜ぶだろうけど。


そんな公共の場で首輪つけられたりしちゃったら、マズイ。犬用の服とかお菓子とか買われても、困る。


それで、大きい公園とか広場に行っておさんぽするのがオチだろうな。


一般的なデートとは、かけ離れている。



だったら……誰がいいんだろう。


ハイジはないな。こんな調子でヤツとデートなんて、とてもじゃないけどそんな雰囲気にならない。


タイガもない。こんなエロの塊と一日中一緒にいたら、私までエロテロリストになってしまいそうだ。


飛野さん……が一番まともに扱ってくれそうな気はする。でも、飛野さんとはそこまで話したことないし、どうしてもデートするという対象にならない。

お子さまな私とじゃ、飛野さんを疲れさせるに決まってる。


ケイジくんはどうなんだろう。
よくわかんないしなぁ……。


っていうか、それ以前に疑問が一つ。


すんごいコレ重要だと思うんだけど。



だから遠慮がちに、問いかけてみた。



「みんな……彼女いないの?」