激しく後悔した。
なぜこの緑を、もっと早くに始末しておかなかったのか。
どんな手使ってでも、この世から抹殺しておくべきだった。
「デート……って、誰と誰が?」
半分意識が飛んでた。
朦朧とするなか、ぼそぼそと呟く私にハイジの目の光は衰えることはない。
「お前だよ。相手はお前が選べよ」
「は?」
この男はつくづく突発的なんだ。
もうちょっとわかりやすく、説明してくれればいいのに。
ミスコンの方が重要なんだけど。早いとこ出場なんか、取り消しにしないといけないんだけど。
ハイジが一体何を思ってそんな余計なことしたのか知らないけれど、それを決めるのは私自身でしょ。
ううん、どうせ私をおちょくるために。私で遊ぶために。暇つぶしのために。
そうしただけに、過ぎない。
ハイジの考えなんて、そんなもんだよ。
お見通しなんだよ緑ボーズ!!
「デ、デートなんかしない!!」
「却下。お前に拒否権はねえんだよ。誰とデートしてえか、選べよ。お前の選択肢はそれだけだ」
「バカ?ねぇあんたバカなの!?なんで私がデートしなくちゃいけないの!?」
「バカバカ連呼すんな、バカは承知だ。お前よ、男とデートしたことねえだろ」
「……うるさいな。あんたには関係ないじゃない」
な、何なのよ。ないわよ、ないけど……なんでそんなこと、コイツに言われなくちゃなんないのよ。
デートしたことないからって、何だっていうのよ!
一方的に押し進めてくるハイジの身勝手さに、詰まってしまう。


